大きなゴールと小さなゴール

先週コテンパンにされた滋賀カープスですが本日より基礎の基礎の練習を取り入れました。これは基本今後もアップとして入れて行きます。

まず初めに行ったのはキャッチボール前の特殊送球。腕の回転だけで相手に軽く投げます。その後はノンステップで重心移動だけで投げ、最後にいつもの通りキャッチボールという物です。
これを行う事で順に体を動かす場所を意識していけるメリットがあります。ちなみにこれはプロ野球のアップでも取り入れられている基礎練習です。つまりプロになっても投げると言う事は基礎から始まると言う事なんです。

僕の中で普段から大事にしている事があります。それは「大きなゴール」をまずは作り、その後その大きなゴ―ルに到達するまでの「小さなゴール」をいくつも作ることです。これは仕事でも趣味でも全てにおいて使える技術です。

よく大きなゴールしか持たずに色々な活動をする人がいますがだいたいがとっちらかって結局何も進みません。
例えば草野球チームを作りたいと目標を立てれば、それに対して必要な物を並べます。いきなり人を集めても意味がありません。だって人が集まっても野球を出来る場所が無ければ活動は出来ません。
試合をしたい！と対戦相手も探しても９人以上参加しなければ試合は出来ません。

当たり前のように聞こえますよね。

でも皆さんはこの「あたりまえ」が出来ていますか？

エラーをした。悪送球をした。
先週でたその結果に対して、１週間たった昨日の練習でどういった道筋でそれを修正しようと考えましたか？そもそも考えましたか？
「エラーを無くす」という大きなゴールに向けて昨日から毎日達成すべき自分の小さなゴールを設けて練習に挑みましたか？

僕は監督として先週の大敗の状況を受けて今日皆さんにしてもらった練習を取り入れようと考えていました。先週の失敗に対してどうやっていけばその弱点を克服できるのかと考え、キャッチボールの方法、ゴロの捕球と言う超基礎の練習を取り入れようと考えました。

今日一人の投手と少し話をしました。
彼曰く、早い球を投げれないと強豪打者は抑えれないのでそれを上げていきたい。と強い想いを話してくれました。大きな目標を持つことはまずは大事な事ですのでその想いはとても大事な事で、大きな一歩です。

ただ僕は彼に「でもまずはストライクが入らなければ意味がない」と話しました。
上記したように、大きなゴールは「速球で相手打線を封じる」ですが、まずは小さなゴールの一つとして「ストライクをいつでも取れるようになる」があります。それはどんな球速でも構いません。それが達成出来たらようやく次のステップです。「今ストライクが取れているスピードを少し上げてみよう」にいけます。これを続けていけばきっと彼が目標とする大きなゴールへたどり着けます。

今まで長く野球の監督をしてきました。とても面白いのが皆さんいい大人で頭も僕よりも遥かに良く、会社でちゃんと働いている。きっと仕事も出来ているでしょう。でも野球になると突然思考がその普段の考えのようには動かなくなります。これは今まで出会ってきた数百人ほぼ全員と言っても過言ではありません。非常に興味深い事です。

やはりTVなどでプロ野球を見たりWBCを見たりなど大きな花舞台を見てしまっているので気持ちが大きくなるんだと思います。でもそのプロだってその表舞台の裏では恐ろしいほどの基礎練習に走り込みを、振り込み、ノック地獄を味わっています。その先にあの３時間の舞台があるのです。是非ともyoutubeなどで落合が打つノックの動画などを見てください。↓↓参照。まさに地獄です。
人によっては「いやいや、これはプロやん！俺らは草野球やん！」と思うかもしれませんが、僕はその逆の考えです。プロになるまで人生の全ての時間を野球に費やしてきたプロでさえもまたプロの場でこのような基礎練習に取り組んでいるのです。下手な我々が基礎の基礎をしないで上手くなれるわけがないと思います。